力の流れ
地震時の水平力が建物内をどのように伝達されるかの経路。耐震診断・耐震補強において最も重要な視点のひとつ。
地震時水平力の経路
屋根・床の重量 → 水平構面 → 耐震要素 → 柱脚・基礎 → 地盤
経路のどこかが途切れると、耐震要素が存在しても建物全体として機能しない。
経路が途切れる典型例
| 箇所 | 典型的な問題 |
|—|—|
| 水平構面 | 床板薄い・火打不足・屋根面が変形しやすい |
| 耐震要素 | 柱脚の腐朽・差鴨居の緩み |
| 鉛直荷重系 | 改変による梁の切断・継手位置の問題 |
| 柱脚から地盤 | 石場建てでの浮き上がり |
健全化の意義
耐震補強は「耐力を増加させる」だけでなく「架構全体の力の流れを健全化させる」作業。当初の合理的な架構を取り戻すことが最も有効なケースも多い。